京都市某寺

登高座台の製作

京都のオーダー家具について、今回は特別なプロジェクトをご紹介いたします。京都の某お寺のために、何百年も前に製作された家具を忠実に再現するという責任ある仕事に取り組みました。

まずはオリジナルの家具の採寸を行い、複雑な形状は紙と鉛筆でトレースしました。その後、スキャナーでパソコンに読み込み、イラストレーターを使ってデータ化し、CNCルーターマシンで加工を行いました。

製作過程では、モデリングを行い細部の納まりを検討することで、高い品質を実現しています。また、木材には全てケヤキの無垢材を用い、その美しい風合いを生かしました。

塗装にはベンガラ塗料を使用し、既存の家具との調和を重視しました。こうした緻密な作業を経て、過去の名工が手がけた家具を現代に蘇らせることができました。

このような伝統と技術を継承しながら、オーダー家具を提供することが我々職人の使命であり、誇りでもあります。これからもお客様のニーズに応え、一つ一つ丁寧に仕上げた家具をお届けしていきたいと思います。